修士論文を提出しました。もう一度洗濯して、干します。

Jan 27, 2022

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先日,修士論文を提出しました. 僕の研究した数理モデル,実は僕の生まれた年近くに生まれ,“彼"なりの歴史を歩んできたようです. 論文調査をすることで,“彼"がどう生きてきたかを知りました. 僕も"彼"の人生に少しでも関わることができていることを願う次第です.

歴史を辿るということに関連して,歳をとることについてふと思うことがありました. 前に書いた,黒かりんとうをあたかも危険物のように隠し持ち,しかしながら食べる音は周囲に響き渡らせる老婆,自転車を今にも倒れそうなほど遅いスピードで走らせ,小さな(当事者らからしたら大きな)渋滞を歩道で作ってしまう老爺,何度聞かせても,「小倉あんトースト」を「オグラーン・トースト」という,お洒落そうな食べ物に脳内変換してしまう老人たち. 僕の最近の記憶を辿ると,どうも老人に関する記憶が多いことに気づきました. 彼らは僕の数倍,生きています. その年月を経て,彼らの個性は磨かれてきたのです. 個性のガンチャートを描いてみるときっとウニのようになっているのです. もちろん若人にも個性がありますし,尖っている人も多いです. しかし,彼らは川を流れて,ゆくゆくは小さく,丸くなる石のように年月という川の流れに磨かれ,小さく,丸くなるどころか,大きく,尖ってきた個性を持っています. それゆえに,僕の記憶には老人の記憶が刻まれているのかもしれません. そう考えると,歳をとることも前向きに思えてくる次第です.

ということを考えていたら,回しておいた洗濯物を干すのを忘れてしまいました. もう一度洗濯して,干します.

(なんか,記事の下部でコメントやいいね的なことができるようになったみたいです.)

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